Ryo's Diary

日々の中でふと気になったことや感じたことを忘れないうちに書いていきます。主なテーマは仕事、読書、映画、吃音など。

白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

 

湊かなえの小説「白ゆき姫殺人事件」読んでみました。物語の構成が独特で、想像してたのとは全く違った展開に戸惑いながらも結末が待ちきれず一遍に読み切りました。

 

登場人物の心情は一切描かれてなく、週刊誌の記者を中心に各人の証言や手紙、SNSのやり取りなどから事件の謎に迫っていくというあらすじです。話を聞く相手によって浮かび上がる容疑者や被害者の人物像が全然違い、誰の言うことを信じていいのかわからなくなってきます。

 

このように誰かに伝えたいことがあるとき、話を少しだけ盛ってしまったり、事実の一部分だけ話して知られたくないことはあえて話さないといったこともあると思います。または自分の主観や思い込みを混じえて色付けして伝えてしまったり。

 

あらゆる情報が簡単に手に入る現代、悪意のある人の言葉や間違った情報に流されてしまわないようメディアリテラシーを養わなければいけないと考えさせられる物語でした。

 

↓おまけ(昔読んだ本にて)

目の前の人(Aさん)が「50代の男性」に見えるか、「スケベ親父」に見えるか、それとも「視覚障害者」に見えるか。それはAさんの問題ではなく、Aさんを見る私自身の問題であるのだ。Aさんとの心情的な距離やその場の状況によって相手がどう見えるかが変わってくる。

 

僕は周りの人の「あの人はこういう人だ」という話は鵜呑みにしないようにしています。実際に会って接してみて、自分にとってどういう人かを確かめていきたいから。案外悪く言われている人ほど真面目で根はいい人ってパターンがよくあるので。