Ryo's Diary

日常で感じた違和感や心が動いた体験を書き留めています。主なテーマは仕事、本、吃音など。

【映画】ビューティフル・マインド

①どんな場面が心に残ったか?
アリシアが、夫を支えなければいけないという義務感があると同時に、逃げ出したいという罪悪感もあると、ジョンの友人に打ち明けたシーン。

ジョンが、最初は受け入れられなかった病気を次第に受け入れ、苦しみながらも付き合っていく姿や、その過程での妻の苦しみや友人の戸惑いなど、ジョンを取り巻く人達の心情が描かれていたシーン。

永遠の愛を信じるために根拠やデータが欲しいと言ったジョン。それに対して、アリシアが根拠がなくても信じることの大切さや、頭で考えるのではなく肌の温もりや心で感じ合うことができると教えていたシーン。

②どうしてその場面が心に残ったか?
アリシアがなぜ、献身的に夫を支え続けられるのかが疑問だった。子育てと夫のサポートを両立する大変さに加え、夫に女性として相手にしてもらえない孤独など、逃げ出したいと思うことはたくさんあったはず。愛とは何だろう、すぐに人間関係を切ってしまう自分とは何が違うんだろうと考えさせられた。

病気や障害によって苦しんでいるのは本人だけではなく、家族や友人、恋人、あるいは職場の人達も苦しみを背負っているかもしれないと気付いた。

③これからの生活にどう役立てたいか?
うつ症状をコントロールしたり、障害特性を表出しないようにするのは容易ではない。数ヶ月から数年の短期間で改善しようとするのではなく、ジョンの幻覚のように、生涯付き合っていく覚悟をすることも考えたい。

自尊心の低さからか疑心暗鬼になり、他者に対して批判的になることがある。調べると、妄想性パーソナリティ障害に近い症状だと分かった。自分がこのように考えてしまう傾向があることを、自分自身がよく理解して、周りの人にも伝えておけば、少しは人間関係のトラブルを防げるかもしれない。


あらすじ(映画.comより)
1947年、プリンストン大学院の数学科に入学したナッシュは、周囲から変人扱いされながらも研究に没頭する。やがて画期的な「ゲーム理論」を発見した彼は、その功績を認められマサチューセッツ工科大学の研究所に採用される。愛する女性アリシアとも出会い幸せな日々を過ごすナッシュだったが、国防省の諜報員パーチャーからソ連の暗号解読という極秘任務を受け、そのプレッシャーにより次第に精神のバランスを崩していく。

洋画/136分/2002年3月30日劇場公開