Ryo's Diary

日常で感じた違和感や心が動いた体験を書き留めています。主なテーマは仕事、本、吃音など。

内に秘める世界

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押見修造の漫画を読むのがマイブームです。その中で『漂流ネットカフェ』『ぼくは麻理のなか』という作品を読んで気付いたことがあったので書いていきます。

 

僕は昔からボーッとしている事が多くて、よく周りの人に顔の前で手をひらひらされます。そういうときは大抵考え事をしているのですが、もしかしたら僕の内側にも現実世界と並行したパラレルワールドが存在しているのかなと思っています。

 

小さい頃から緘黙や吃音の影響で自分を表現することが少なかったので、常に仮面を被って生きているような感覚でした。心の中にはもう一人の自分が存在していて、そっちが本当の自分だと思い込んでいました。

 

現実世界の自分と心の中に存在している自分のギャップが大きすぎて、次第に心の中の自分に依存して内に閉じこもることが多くなりました。

 

心の中の世界では僕はとても輝いています。明るくて、正直で、皆んなから慕われて、やりたいことは全て実現している。現実世界の僕が理想としている世界。その世界で過ごす時間が楽しすぎて、仕事中でも関わらず現実世界に帰って来られないことがあります。

 

でもきっと、その夢のような世界で永遠に過ごすことは出来ないし歳を重ねるごとに夢を見れなくなってくる。もっと現実世界を見つめて、現実世界で生きて、少しずつこの二つの世界を一つにしていけたらいいなと思っています。

 

おまけ

「自分の内側ばっかり見ているから、何も覚えていない。学校にいる間は、頭の中でずっと一人でしゃべっているから、外の世界が遠いんだ。」

綿矢りさ蹴りたい背中』より

 

これもすごくよく分かる。ボーッとしてなくても人の話を一方的に聞いてたり単純作業してるときとかに頭の中で声が聞こえてきて、今自分がしていることに意識が行っていないことが多い。

 

目の前のやるべきことに集中する。そうすることで現実世界にいる時間を長くして、いつか夢を叶えたい。

ストレスと向き合う

昨年9月頃の話ですが、大きなストレスを抱えていて精神科に通院していた時期があります。仕事では理不尽で威圧的な態度を取る先輩に対するストレス、出張が多くて自分のやりたいことが出来ないことへの欲求不満、要領良く仕事をこなしたり人付き合いができない自分への苛立ちなど。プライベートでも人間不信になるようなことがあり、心の拠り所としていたサークル活動にも顔を出せずにいました。

 

仕事中でも考えごとばかりして作業に集中できなかったり、家に帰ってからもイライラが治らず大声で叫んだり物を壊してしまうことがありました。

 

ある日、ストレスや不眠でどうしても仕事に行く気分になれず会社を休んでしまった日があります。そのまま当日でも受診できる精神科を探して医師に相談したところ、適応障害という診断を受けました。(以下参照)

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適応障害という言葉は聞いたことがあったけど症状については知りませんでした。医師の説明を受けてまさしく自分がそういう状態だと納得しました。適応障害はそのままにしておくとうつに発展する恐れがあるので、真剣にストレスと向き合うことを決意しました。

 

適応障害の治療法としては、薬物療法」「環境調整」「心理療法などが挙げられます。自分がどういう風に向き合ったか1つずつ書いていきます。

 

1.薬物療法

まずは毎日続いているイライラを抑えるため抗うつ薬を処方してもらいました。抗うつ薬は効果が出始めるのに一週間ほどかかるので、それまでは同時に頓服を服用してました。効果はしっかりと現れて服用中はイライラを鎮めることができました。

 

2.知能検査

職場でのストレスの原因は自分にもあると考えて、自分のことを知るために知能検査(WAIS -Ⅲ)を受けました。結果を少しだけ話すと、[処理速度]という数値が著しく低いため状況を理解したり作業を終えるのに時間がかかるということが分かりました。

例えば突然何か質問されたとき答えられなかったり、状況が変わったとき臨機応変に対応することが難しいなどが挙げられます。「頭が悪いのかな」と悩んでたけど、言語性IQは平均以上あることもわかり事前に準備したり説明を受ければ自分の考えをしっかり話すことができるし状況に応じて行動できるとわかりました。

 

3.逃げ道を作る

どうしても仕事が嫌になったときに転職という逃げ道を作るため、雇用保険について調べたり厚生労働省が行なっている適職セミナーにも参加しました。そこで職業適性検査や矢田部ギルフォード性格検査を受けました。

性格診断の結果だけ書くと「感受性が豊かで周囲に気を配ることができる。行動は慎重で控えめ。周囲に気を使いすぎて疲れたり、行動に移れず機会を逃してしまうことがある」という内容でした。まさに当てはまる...。性格検査を担当してくれた方が「性格はなかなか変えられない。でも能力を身に付けることで、円滑なコミュニケーションを取れるようになるから」と教えてくれたことに励まされました。

 

4.様々な本を読む

12月に3週間ほど出張があり、現場では僕一人しかいない状況だったので人間関係のストレスを感じることなく過ごすことができました。その間、自分の気持ちを整理したり、様々なジャンルの本や漫画を読むことができました。読書から学べたり気付けたことって本当に多くて人生の財産になってるなと感謝してます。

 

5.悩みを打ち明ける

年明け早々、社長と話す機会があったので今まで抱えていたストレスのことを正直に打ち明けてみました。話し終えると、初めて聞かされる内容にショックを受けていたようですが「そんなに辛い思いをさせて悪かったね」と言ってくれました。その後、工場長にも出来るだけ負担がかからないよう環境調整してもらえるようにお願いしてくれたみたいです。

 

考えてみると、吃音以外のことで自分が抱えている悩みを誰か(特に身近な人)に話したことがほとんどなかったかもしれません。今まではどんなに辛いことがあってもそれを表に出さなかったし、そういう状況でも弱音を吐かない自分を「強い人間」だと思っていました。

 

でも、それだといつかは一人では抱えきれなくなるときがきます。誰にも相談することなくその場から逃げて居なくなってしまう。もし後で理由を聞かれたとしても、弱い自分を知られるのが怖くて本当の理由を打ち明けられないでしょう。

 

弱い自分を受け入れることや、周りの人に助けを求めることは恥ずかしいことではありません。誰だって一人で抱え込むには限界があるから。今では逃げ出したくなるほど辛くなる前に、自分のことを守ってあげられるようになったんだって自分を肯定できるようになりました。

 

今でも理不尽なことに遭遇したり嫌なことに直面すると正気を失いそうになることが何度もあります。アンガーマネジメントの記事に書きましたが怒りは人生を壊すことができる唯一の感情なので、そのままにせずひとつひとつ真剣に向き合っていきます。

ハーフマラソン完走!

昨年11月頃からランニングを始めたのですが、昨日初めてマラソン大会に出場して無事にハーフを完走することができました。タイムは2時間15分くらいで正確なタイムは後日郵送されると思います。

 

今回は大高緑地で開催されたモーニングマラソンに参加しました。天気にも恵まれて、朝9時から自然に溢れ桜も咲いているコースを走るのは気持ちよかったです。

 

誤算だったのは坂道が多くて初心者には想像以上に過酷なコースだったということ。この一ヶ月間はマラソン大会に向けて平地を10~14kmほど走っていたのですが坂道では1.5倍ほど下半身に負担がくるように感じました。次回から10kmを超える距離を走るときはコースも事前に確認しておかなければいけません。

 

帽子は一応準備したのですが、やはり汗を吸収したり日差しを遮るために必要だと感じました。ランニングアプリを起動させたのも正解で、今回は3.5kmほどの道を折り返し折り返し走るコースだったのでアプリで時間と距離を計測してなかったら恐らくあと何周走ればいいか分からなかったと思います。先頭集団がゴールしていたので何となく雰囲気で分からなくもありませんが。

 

走り終わった直後は空腹が半端なくてパン2つとオニギリ1つを一気に貪りました。オレンジジュースがすごく美味しくて、もし食事やドリンクが用意されない大会に出場するときは自分で準備しておきたいです。

 

課題としては、ペースが遅かったので体力的にはまだ余裕があったのですが、下半身(特に股関節とふくらはぎ)がパンパンで10km越えたあたりから上がらなくなってきたので次回はそこを鍛えておきたい。帰ってから6時間ほど軽い頭痛があったけど人生で一番長く走り続けた日だから多少無理が掛かったのかな。

 

とりあえず今年の目標の一つに掲げていたハーフマラソン出場は達成することができました。普段は空手の稽古をメインにしたいので毎週走り続けるのは無理かもしれませんが、定期的にマラソン大会に出場するようにします。次回は10kmを50分以内に走ることを目標にします!

 

それでは。

白ゆき姫殺人事件(ネタバレなし)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

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湊かなえの小説「白ゆき姫殺人事件」を読んでみました。物語の構成が独特で、想像していたのとは全く違う展開に戸惑いながらも結末が待ちきれず一気に読み切りました。

 

登場人物の心情は一切描かれてなく、週刊誌の記者を中心に各人の証言や手紙、SNSのやり取りなどから事件の謎に迫っていくというあらすじです。話を聞く相手によって浮かび上がる容疑者や被害者の人物像が全然違い、誰の言うことを信じていいのかわからなくなってきます。

 

このように誰かに情報を伝えたいとき、話を少しだけ盛ってしまったり、事実の一部分だけ話して知られたくないことはあえて話さないといったこともあると思います。または自分の主観や思い込みを混じえて色付けしてしまったり。

 

あらゆる情報が簡単に手に入る現代、悪意のある人の言葉や間違った情報に流されてしまわないよう、メディアリテラシーを養わなければいけないと考えさせられる物語でした。

 

おまけ(昔読んだ本にて)

『目の前の人(Aさん)が「50代の男性」に見えるか、「スケベ親父」に見えるか、それとも「視覚障害者」に見えるか。それはAさんの問題ではなく、Aさんを見る私自身の問題であるのだ。Aさんとの心情的な距離やその場の状況によって相手がどう見えるかが変わってくる』

 

僕は周りの人が言う「あの人はこういう人だ」という話は鵜呑みにしないようにしています。実際に会って話してみて、自分にとってどういう人かを確かめていきたいから。案外悪く言われている人ほど真面目で根はいい人ってパターンがよくあるので。

アンガーマネジメント

○×まんがでスッキリわかる もう怒らない本

 

昨日買って読んだ本。子供の頃から怒りの感情に振り回されていました。普段から我慢することばかりでストレスを溜め込み、あるとき抱えきれなくなって爆発してしまう。人目を憚らず叫び散らしたり、物に強く当たり壊してしまうことが今でもあります。

 

「怒りは人生を壊すことができる唯一の感情である」と本に書いてありました。思い返すと、子供の頃から学校で傷害事件を起こしたり友人に酷い暴言を吐いて関係を壊してしまうことが少なくありませんでした。

 

高校生になった頃からは「もう怒りの感情で誰かを傷付けたり大切なものを壊したくない」と気にするあまり、自分を出せなくなってしまいました。そのせいで周りに誤解されたりすれ違いが重なって更にストレスを抱えていました。

 

大人になった今でも自分を出さず我慢ばかりしていますが、仲良くなった人にはつい甘えてしまい感情をぶつけてしまうことがあります。それは悪いことではないかもしれないけど、やり方を変えないと今のままでは誰かと長く付き合い続けることが出来ません。

 

アンガーマネジメントの本を読むことで怒りが沸く仕組みや対処法を学んだり、正しい知識を得ることができました。例えば、「相手を攻撃して怒ることでストレス発散になる、スッキリするというのは間違い」「愚痴は言えば言うほど忘れられなくなる。小さな怒りがやがて怨恨のようなものに成長する」などは反対だと勘違いしていました。

 

今までの失敗経験から人と関わることが怖くて今でも距離を取ってしまいがちですが、怒りの感情と上手く付き合ってより良い人間関係を築けるようにしたいです。

 

2018年やりたいこと

ハーフマラソン出場

②空手の大会出場

③開脚で頭を床につける

④自転車で一泊二日の旅に行く

⑤自転車で知多半島一周する

⑥バイクで長野にキャンプ行く

⑦『路上に咲く花』弾き語り

⑧様々な挑戦・冒険をする

 

「一年の計は元旦にあり」と言いますが、気付けば1月も半ば…。今更ですが2018年やりたいことを書き出してみました。

 

順番に答えていきます。

 

ハーフマラソン出場

数ヶ月前からランニング始めました。言友会仲間に言われた「マラソンは努力を裏切らない。走った分だけついてくる」という言葉が心に残り、今では週3回程度30分は走るようにしています。昨年末ハーフマラソン申し込んでいたのに急遽出張が入り参加できなくなったので今年こそは走ります!

 

②空手の大会出場

最後に大会に出たのは3年前かな?20代後半に入りこれから体力が衰えていくと思うと焦りが出てきたので、満足できるほど稽古できなくてもまずは大会に出ます!

 

③開脚で頭を床につける

これが一番難しいかもしれない。高校生の頃から目標としているけど、何年経ってもこれだけは達成できない。昨年流行った「1ヶ月でベターっと開脚ストレッチ」を参考に今年こそはこの壁をぶち破ります!

 

④〜⑥自転車、バイクで旅に出る

自転車で旅に出る体力はあるし、キャンプに行く道具も揃えてある。それなのに「いつか行こう」と思ったまま結局昨年は行動に移せなかった。今年は「やろうと思えばいつでもできる」と後回しにしがちなことをどんどん消化していきます!

 

⑦『路上に咲く花』弾き語り

これも実際に練習してみないとわからないけどYouTubeで初心者向けの動画見てたら弾けそうな気がしてきた(笑)基礎にこだわり過ぎずまずは見よう見まねで弾いてみたいと思います。目標は毎年秋頃に行われるカラオケ例会での披露! 

 

⑧様々な挑戦・冒険をする

ざっくりしてますが、例えば「人前で発表する」「新しい活動に参加する」「普段とは違う道を通る(色んな意味で)」など何かに勇気を出して一歩踏み出したり、好奇心の赴くままに初めてのことにチャレンジしていきたいです!

 

年末頃、どれだけ目標を達成できたかブログで発表します( ^_^)/~~~

 

自分の人生

「あなたは自分の人生を生きてますか?」

 

これは1年以上前、言友会の例会に講師として来ていた自律神経専門家のZさんが皆に問いかけた質問です。僕は昔から他人の顔色ばかり伺って、自分の言いたいことが言えなかったり本当にしたいことを我慢して生きてきました。

 

例えば、「頼みごとをされたけど、断ったら迷惑かけたり嫌われるかもしれないから断れない」「何年も携わってきた活動を辞めたいけど、今まで共に頑張ってきた仲間や応援してくれている人達を裏切ることになるから辞められない」「皆と違う意見を言ったら批判されるから本音を言えない」など。

 

Zさんは「人は思い込みに囚われて生きている」という話をしていました。“こうしなければいけない”という思い込みが、本当にやりたいことの邪魔をする。もっと自分の価値観を信じて、自分の好きなように生きていいんだ。他の誰のものでもない、自分の人生なんだから。

 

下記に印象に残っている名言を載せておきます。

 

人の言うことなんて気にしちゃだめだよ。

「こうすれば、ああ言われるだろう・・・」

こんなくだらない感情のせいで、どれだけの人がやりたいこともできずに死んでいくのだろう。  -ジョン ・レノン-

 

常識とは、その人が18歳までに身につけた思い込みの集大成である。

 

迷惑の価値観。日本は「迷惑をかけずに生きろ」と教えられる。だから今の若い子たちは自分を出せない。本音を出せない。やりたいことをできない。周りを気にしすぎてチャレンジできない。

でも海外は違った。自分のやりたいことをやってたら迷惑をかけるのは当たり前。ただ迷惑をかけられたとき、それを許せる広い心を持ちなさいと教える。 - YouTuberジョーブログ-

 

自己満足で構わないからオリジナルを貫け

才能や若さじゃないその心は何を叫んでる?

何が正しいかわからない夜

答えは既に君の中にある

-『路上に咲く花』の歌詞より-

 

ジョーブログを見て、一つのことにとらわれず色んなことに挑戦する生き方も素敵だなと思うようになりました。僕は昔から一つのことに興味を持ち続けることが苦手で、ある程度満足したら興味を無くすことがよくあります。

 

僕が空手の稽古を続けられなくなった理由のひとつは、ダラダラと中途半端な稽古を何年も続けてきてこれでは一生強くなれないと悟ったからです。他にやりたいことも多く、プライベートを犠牲にして継続して稽古を続ける覚悟もできませんでした。

でも、黒帯を取るという目標を掲げて、それを成し遂げたら今度は他の目標を見つけるという考え方をすればまた頑張れるんじゃないかなって気がします。(黒帯取得後は、また空手の中で他の目標を見つけられる可能性もある。今までは、実際に強くなれればいいと昇級審査は受けてこなかった。大切なのは、期限を決めて短期間集中する事と、越えられると思えるハードルでゴールを設定する事だと思います。)

 

5年前に興味本位で買ってみたギター。実際に弾いてみると最初のコードを覚える段階で挫折して諦めたけど、たった一曲だけでいいなら弾けるようになれるかもしれない。コードも必要最小限だけ覚えればいいと思えばまた挑戦してみようという気持ちが芽生えました。

 

『路上に咲く花』の歌詞に心打たれて、自分も弾き語りできるようになりたい。上手くできなくて笑われたり馬鹿にされることもあるかもしれないけど、自己満足でいいから自分のやりたいことは我慢せず挑戦していける人生にしたいです。