Ryo's Diary

日常で感じた違和感や心が動いた体験を書き留めています。主なテーマは仕事、本、吃音など。

メンタルヘルスと吃音

2022年4月1日noteより

 

先日参加した言友会(吃音当事者会)では『メンタルヘルスと吃音』をテーマに例会が行われていました。担当は、吃音当事者であり精神保健福祉士資格を所有している方がされていました。

まず最初に、精神保健福祉士の略称がPSW(Psychiatric Social Worker)からMHSW(Mental Health Social Worker)に変更になったと教えていただきました。

その後は一般的なメンタルヘルスについての説明を受けました。気になったことは、心理的問題の現れ方として内面・身体・行動それぞれに特徴があるそうですが、身体や行動に現れても自覚がないということです。僕も上司から「常にぼーっとしている」「仕事が遅い」などと指摘されるまでうつ状態と気付かなかったので、メンタルを崩した時に現れるサインを覚えておくようにしたいです。

メンタルヘルスを支えるものとして、下記が紹介されていました。
・ポジティブな認知傾向
・感情統制力(感情を持ち堪えたり、適切に表現する)
・積極的行動力(新しいことに興味を持ち、主体的に物事に取り組む)

後半は、メンタルヘルスと吃音に関するワークを行いました。僕の回答と、他の参加者で気になったり参考になったりした回答を紹介していきます。

【吃音による困りごとやストレス】
・早いテンポの会話の輪に入れない
・耳が聞こえにくい高齢者との会話
・遠くにいる人との会話
・とっさの声かけ(危険が迫っていることを教える)
・タイミングよく声を出さなければいけない仕事
・就活で「コミュニケーション能力に難がある」と思われる
・からかってくる人がいる

<他の参加者の回答>
・朝礼
・電話対応
・会議での発言
・接客のバイト
・テレワーク
・採用面接での受け答え
・後輩より仕事ができない劣等感
・マイクで話す(朝礼・館内放送)
・キャッシュレスでの支払い
・吃ると頭が真っ白になる

【吃音のメンタルヘルス対策】
抗うつ薬(吃音が軽減している実感あり)
・周囲の人にカミングアウトする
・仲のいい人に相談する、話を聞いてもらう
・苦手な状況では無理に話さない
・自分だけが劣等感を抱えているとは思わない

<他の参加者で参考になった回答>
・睡眠をとる
・吃音を隠さない
・言友会に参加する
・吃音のイベントを主催する
・自分を責めない
・食事
・運動
・入浴
・朝に日光を浴びる
・1つのことにひたすら集中する
・ストレッチ
・呼吸法

今回のワークをしていて、自分の考えを書き出しそれをグループ分けして発表するということができていることに気付きました。他の参加者の話もしっかり聞き取ることができて、就労支援事業所での訓練の成果を実感しました。

例会後は、まん延防止が解除されたので近くの居酒屋に食事に行きました。飲み会に参加するのはとても久しぶりで、例会には10年近くの付き合いになる人もいたので思い出ばなしに花を咲かせていました。

「もし君がどもるなら、君はひとりじゃない」という国際吃音者連盟の言葉がありますが、言友会を通じてたくさんの仲間と思い出ができました。改めて、この関係をこれからも大切にしていきたいと思いました。