Ryo's Diary

日常で感じた違和感や心が動いた体験を書き留めています。主なテーマは仕事、本、吃音など。

向かい風も追い風

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アベマTVでキングコング西野亮廣さんと乙武洋匡さんが対談する番組を見ました。この二人のことは今まで特に注目したことがなくてニュースで話題になったときに目にするくらいです。

 

対談での西野さんの考え方や乙武さんのトークがすごく面白くて最後まで楽しく番組を見ることができました。そこで急にこの二人のことが知りたくなり、まずは西野亮廣さんの著書『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』を早速購入してきました。

 

全体的に面白い本だったのですが、特に印象的だった部分を抜き出して書いていきます。

 

“ヨットは風を利用して前に進んでいる。追い風のときはもちろん、向かい風であろうと、帆の傾け方次第で前に進むことができる。やっかいなのは無風状態のときで、この時ばかりはニッチもサッチもいかず、手漕ぎでエッサホイサしなくちゃいけない。

人生に置き換えると、追い風は「背が高い」「頭が良い」「お金持ち」といった才能であり、向かい風とは「背が低い」「頭が悪い」「貧乏」とか…ザックリ言ってしまえば「嫌なこと」。

多くの人は、この「嫌なこと」を消そうとする。気持ちは分かるけど、ヨットの理屈で考えると、その「嫌なこと」は向かい風で、やはりこれも前に進む力になる。”

 

僕にとって向かい風は「吃音」「友達がいない」「貧乏な家庭に生まれた」など。友達がいないことで悩んでいたときは「一人でしか出来ないこと」に他の人より力を入れることができたし、貧乏な家庭に生まれたから現在当たり前のようにご飯を食べられたり好きなときに旅行に行けることがどれだけ幸せか知っている。吃音は一番の向かい風だけど、沢山のことを教えてくれたり気付かせてくれて、普通なら交わることのない様々な人達と繋げてくれた。向かい風が無ければどこにも進めず本当に薄っぺらい人間だったかもしれないな。どちらが幸せかはわならないけど。

 

“通知表でいえば「オール3」という状態が最もマズイ状況で、他の教科は「1」でいいのでその時間を使って自分の「4」を「5」にする作業をした方がいい。

学校と違って競争社会で引き抜かれるのは「5」のみであり、「1〜4」まではゼロだ。欲を言えば「5」が2〜3個あると、「グラフィックデザイン経理ができますよ」といった感じで、自分にしかできない仕事を提示できるから良い。”

 

昔から人より出来ないことが多くて「普通になりたい」とばかり思ってた。出来ないことは恥ずかしいし、もし人より出来ることがあっても「オール3」の人達に「あいつ〇〇は出来ても△△は出来ないよな」みたいに言われるのが嫌で、やはりまずは出来ないことを「3」にしようとしてた。努力の方向を思いきり間違えてたと後悔しています。

 

“ズブの素人がどうすればプロの絵本作家さんに勝てるか?真っ向勝負は避け、やはりここでも「ここなら勝っている」という部分を探すところから始める。”

 

プロに勝てるという発想がそもそもなかった。例えば精神的に悩んでいる人を助けたい場合、精神科医や心理士が関わっているなら自分が出る幕ではないと思ってた。でももしかしたら、同じように悩んだ過去を持ってる自分の方が悩んでいる人の気持ちを理解できたり共感できるかもしれない。時間に制限されず話を聞いてあげられるし、答えを一緒に探し続けることもできる。もちろん自分一人の力でその人を救うことは難しいかもしれないけど、間違いなく何か力になれることはあるはずだから。

 

SNSは拡散装置ではなく、個人と個人を繋げるツールであり、1万人に向けて網をかけるよりも、1対1を1万回した方が効率が良い”

 

SNSは個人と個人を繋げる」という言葉にピンときました。例えばTwitterで面白いこと呟いている人を見かけたとき。僕からはイイネをするだけで、もしいつか会う機会があったとき話してみたいと思うだけでした。でも結局、何年経っても会えてないんですよね。「この人の話がもっと聞いてみたい」と思ったのなら、遠慮せずメッセージ送ればいいんだ。迷惑かもなんて考えてたら、何も生まれないから。

 

以上。