Ryo's Diary

日常で感じた違和感や心が動いた体験を書き留めています。主なテーマは仕事、本、吃音など。

言葉は人を支えてくれる

会社勤めをしている人なら大抵、自分が働いている職場にどうしても好きになれない理解し合えない人間が一人はいると思います。最近一緒に働くことが多い先輩の話ですが、連日些細な事でキレられたり威圧的な態度を取られかなりストレスを感じていました。

 

実際に正しいことで注意されたときは、例え攻撃的な言い方だったとしても素直に受け止めて「わざわざ指摘して頂きありがとうございます」と伝えています。ただ理不尽なことやどうでもいいようなことでキレられることが少なくありません。

 

そういうときは我慢するとストレスを溜め込んでしまうので出来るだけアサーティブに自分の言い分を主張するようにしています。意味のわからないことでキレられたらこっちも感情的になりたくなるけど、やはり相手は先輩で自分がまだ未熟でもっと仕事を教えてもらわなければいけないから関係を悪くしないように反抗的な態度は取らないようにしています。

 

それでも昨年末頃の数週間は今までにないくらいストレスが大きくて、毎日のようにその先輩のことを殴ってやろうかと考えていました。もちろん理性が働くので今まで良くしてくれた会社で問題を起こすわけにはいかないし自分自身暴行罪で捕まるわけにはいかないから、「近い将来辞めようかな…」と今の職場に就いて3年半にして初めて考えさせられました。

 

普段は、相手の言葉を聞き取るときに一度フィルターをかけて補正してから受け止めるようにしています。

例えば先月あった上記の先輩とのエピソード。朝ホテルのロビーで「車のエンジンかけといて」と鍵を渡されたので実際にエンジンをかけて助手席に乗り込んだ。その後先輩の運転で現場に向かい休憩していたのですが、わざわざ私に聞こえるように他の人に「彼、俺が運転してって言わないとしないよね。今朝見たでしょ?」と話していました。

 

言われた直後は「俺に直接言えよ」って腹が立ったけど、冷静に考えると後輩の私が率先して運転を名乗り出るべきだったなと思えるし、ああいう言い方だけど単純に「毎回俺が運転してるからたまには代わってほしいな」って伝えたかったのかなって思えてきます。

 

あとはアドラー心理学の課題の分離で、後輩がミスをしたら先輩として注意するのはいいけど、感情的になり攻撃的な言い方をしてしまうのはその先輩自身の問題で私が責任を感じることはないと考えています。単純にその内容だけを素直に受け止めて改善する努力をしていればそれでいい。

 

このように自分なりにストレスを軽減させるための処世術を駆使して今まで頑張ってこれたけど、私自身要領が良くなく不注意が多かったり瞬時に自分のすべきことを判断して行動したりができないのでそのことでいちいち怒られます。

 

なかなか自分の欠点を無くせないから、その弱みにつけこまれて正論を武器に先輩から威圧的な態度を取られる日々があとどれだけ続くんだろうって考えると仕事を続けていくのが少し嫌になっている自分がいました。

 

まともな先輩ならまだしも、寝坊したり勤務時間中に平気で寝たりゲームしたり仕事せずダラダラ喋っているような人なので、そんな人に言われることが余計ストレスだった。

 

そんなことを考えていたら、先週工場長から「お前、仕事頑張ってるみたいだな。○○(先輩)は仕事しないから一人で頑張ってるって評判がいいぞ」って声をかけてもらえました。

 

それ以外にも同じ職場のベテランの人から「あいつ(先輩)全然仕事しないだろ。どうしようもないやつだ」って声をかけられたり、取引先の人にも「(先輩)のんびりしすぎだよね」「君は素直で真面目だから好きだわ」と言ってもらえて、それまで感じていたストレスがいつの間にか無くなっていました。気持ちが沈んでいるときにたった一言でも優しい言葉をかけてもらえるだけでこんなに救われました。

 

真面目に努力していればちゃんと見てくれて評価してくれる人がいるんだなって実感できて、これからもここで頑張ろうという気持ちになりました。

 

ちなみに今は先輩が作業から外れて私一人で仕事しているのですが、自分のペースで考えたり段取りすれば問題なく仕事をこなせています。無理に他人に合わせようとしたり急がなくても、自分がやりやすいようにするのが一番だなと実感しました。

 

私を応援してくれたり評価してくれてる人たちのためにも、もっと勉強や努力をして一人前の技術者になれるよう頑張ります。