Ryo's Diary

日常で感じた違和感や心が動いた体験を書き留めています。主なテーマは仕事、本、吃音など。

心が叫びたがってるんだ。


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現在公開中の映画「心が叫びたがってるんだ。」を観てきました。

主人公は明るくてとてもお喋りな女の子。ある日、彼女の言った言葉が人を傷付けたとして謎の玉子に言葉を封印されてしまう。その後、誰とも喋らず人と関わることを避けたまま高校生になった彼女は、学校の行事「地域ふれあい交流会」の実行委員に選ばれてしまう。初めは辞退しようとしていたが「普段言えないことも歌なら言えるのでは...」とミュージカルをすることを決心する。そこで他の実行委員メンバーやクラスメイトとの衝突、複雑な家庭問題など様々な問題や葛藤がありながら、最後「心の中に閉じ込めていた本当の気持ち」を歌にして伝えるという物語です。

映画中に出てきた"言葉は人を傷付ける"という言葉が私にとって実はタイムリーな話で、つい一ヶ月ほど前にも私の言った一言が原因で大切な人と喧嘩になり、誤解を与えて傷付けてしまいました。こういうことは昔からあり、私としては相手を楽しませようとして言った冗談が相手を怒らせることがよく起こりました。今でもそのことがトラウマで「私の言葉は人を傷付けるためにあるんだ」と自分の気持ちを表現することが怖くなっていました。

でもこの映画を観て、「確かに言葉は使い方を間違えると人を傷付けることもあるけど、それ以上に人を幸せにすることもできる」と改めて気付かされました。

この映画は音楽も素晴らしく、「悲愴」「Over The Rainbow」など世界中で愛されている名曲も使われています。映画を観て二日経った今でも頭の中では映画中のミュージカルの音楽が流れていて、音楽の魅力をますます感じさせられました。

「本音を語るのは恥ずかしいし熱くなってるみたいでかっこ悪い」などと考えていた高校時代を思い出し、彼女たちのような学生生活を送れたらきっと楽しいだろうなと妄想しながら、現実ではそうでなかった私の学生生活を思い出し少し寂しくなりました。

映画館には学生が多い印象を受けましたが、私の周りにいた人達は皆涙していました。とても感動できる映画なので、精神的に疲れている人が観れば心が元気になると思います。ちなみに私は近日中にもう一度観に行く予定です。